2015年10月19日月曜日

HOLGA 120 3D STEREO CAMERA

香港直輸入!Holga Direct からHOLGA 120 3D STEREO CAMERAを買いました。
http://shop.holgadirect.com/collections/holga-120-cameras/products/holga-120-3d-stereo-camera


いや実は、買ったのはけっこう以前なんだけど、いじってみたらステレオカメラなのにシャッターが同期しない事に気付いたのです。
ゆっくりシャッターボタンを押すと、まず片側がシャッター切れて、さらに押すともう片方のシャッターが切れる。普通に一気にシャッターボタン押すぶんには、だいたい大丈夫なんだろうけど。
それでテンション下がっちゃって、ずっと使わないでいたのですが、思うところありまして、使ってみる事にしたのです。

たぶん、ストロボが二つ付いてるのは同期しないのが分かっているから、確実にストロボの光を写真に入れるためなのでしょう。
ひとつだけだと、タイミングが合わなかったら片方の写真にしか光が入らないので。
更に、どうせストロボをふたつ付けるんだったら、それぞれ色を変えられるようにしよう、という遊び心…。


フィルム室のフタを止めるための金具に、ストラップをかける穴がありまして、
本来この金具はフタが閉じた状態から下にスライドさせて、フタが外れるようになるだけなのですが、
困ったことに上にもスライドできて、金具がカメラから外れてしまうのです。もしストラップをかけてぶら下げていたら、重みで金具が外れてフタがぱっくり開いてしまう!

まあ、ストラップ使わなければいいんだけど。
どのみちはずみで外れるのがいやだから、金具をテープで止めますけれどね。
反対側の金具は正常で、上にはスライドできません。ほんのちょっとした引っ掛かりだと思う。

上のリンク先サイトの「Specs」では露出がf8と11の2段階という記述ですが、それは間違いです。たぶんf8だけ。
他のHOLGAカメラだとシボリを変えるスイッチが、NとB (ノーマルとバルブ) にしかならないので。

まあ、HOLGAカメラは色々細かいバージョンがあるようなので、上のリンク先ページができた時はそういう仕様だったのか、あるいは今現在と僕のカメラとで仕様が違うのかも知れませんが。
それと、上のリンク先では12ショット撮れるとありますが、2枚ひと組のステレオなので6ショットです。この制限は変わらないと思う。

専用のビューワとレリーズもセットで買いました。
ビューワは6×6フィルム2枚を専用ホルダーに入れてみるものです。でかいビューワだ!

専用レリーズじゃないとダメなのかな〜と思ったけど、全然そんなことなかった!これは他の、通常HOLGAの専用レリーズなのだな。このカメラには必要のないオプションが付いてる…。普通のレリーズで使えます。


普通のネジ込みレリーズでOKだけれど、ピンの長さには注意が必要。先端のピンが短いと片方しかシャッターが切れないので。自分の普段のレリーズが先端の短いタイプだったので、失敗した〜。(やはり専用か?)

下北沢のライブスペース、アーティストにLee&Junのライブを見に行って、ついでにテスト撮影。
中判フィルムを読み込めるスキャナがないので、ライトボックスに乗せてデジカメで接写しました。
手前がJun氏、奥がLee氏です。平行法

色はさすがに、肉眼でフィルムを見た方がきれいですけど、明るさはこんなもんかな。
フィルムはISO100のフジカラーVelvia
シャッターが1/100秒でf8とすると、さもありなんと言いますか、なかなか弱いストロボですね〜。
手前のJunさんまでの距離は、せいぜい1m強ぐらい。1.5mもあったかなあ。(そんな広いスペースじゃなかった)
ステレオベースは7cm
ストロボ的に1.5mぐらいの距離がベストというのは、ステレオベース7cmのカメラとしてはちょっと近すぎるかな、と思ったけど、実際にビューワで見たら丁度いいような。
それでも外部ストロボが使えないのにこの光の弱さはいただけませんね。単三電池4本入れるのに。

ちなみにこちらは、お店の外で階段に座ってもらって撮ったのだけれど、ストロボ使ったのに、暗くてさっぱりわかりませんね〜。3mぐらい離れてたかな。フィルムそのままなので交差法です。

フィルムそのままとは言っても専用ビューワ用のホルダーに入れてます。入れて見て気付いた。これ、交差法じゃん。そうだよね。今までnimlsoなどで撮ったフィルムも交差法だった。
じゃあこのフィルムを切って、左右入れ替えてホルダーに入れるのだな。でも微妙にそれをやりにくいホルダーなんだよなあ。

簡単に重ね撮りできるので、やってみました。簡単にできると言うか、フィルムを巻かなくても撮れるので、注意しないと重ね撮りになってしまう。
アーティストのハロウィンちょうちんとLee氏。平行法

もっといろいろ考えれば、立体写真の重ね撮りというのは面白いかも知れませんね。

レンズの歪み具合と「無駄に撮れてしまう」部分の検証

悪くない、全然悪くないですね。むしろ優等生かも。
ただ、右と左の明るさの違いでちらつきがでてしまうのは…デジカメで接写した時にそうなったのかも知れないので、まだ今後の検証待ちですね。PCでそこそこ補正できるし。

結論と言いますか、
HOLGA 120 3D STEREO CAMERAの有効な使用方法、と言いますか…
1. 昼間、外で撮る。
2. 長時間露光で撮る。ハロウィンちょうちんは1秒ぐらいの露光時間で撮りました。
3. 重ね撮りをする。ISO100のフィルム、被写体までの距離1.5mぐらいで、メインの光が内蔵ストロボだったら、3回重ね撮りしても明るすぎはしないと思う。

アマゾンを見ると120フィルムは5本で4000円ぐらいしますねえ。
現像代が近所の55ステーションで894円でした。うむむむむ。リバーサルだからちょっと高いような。
フィルムが1本800円とすると、現像代も込みで1本あたり1694円、1本につき6テイクだから…
ワンテイク282円!なんて贅沢な!

ビューワを使った中判ポジフィルム鑑賞は確かに、今までの写真鑑賞とは違いますね〜。しかもステレオ。はまっちゃう人がいるのも分かる。
まあ言っちゃなんだけど、これでもっとクリアに撮れるカメラだったら、感激も更に上なんだろうな、と思うのです。
HOLGAがクリアじゃないからダメだという訳ではなく、いやそういう訳なのかも知れないけど、これがもっと高級な中判カメラだったらもっと凄いんだろうなあ、と。



アマゾンでは現状、ビューワとセットで売ってないみたい。
専用レリーズにこだわらなければ、香港からセットで買わなくても、アマゾンでバラで買ってもそんなに高くはならないような。



白黒フィルムの方が安いぞ

でも多重露光はカラーの方が面白いような。
リバーサルじゃなくても、カラーネガでもあんまり安くないなあ


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